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ポンペイの遺跡の中で!「マストロベラルディーノ」

ポンペイの遺跡の中に畑が!「マストロベラルディーノ」は、420ヘクタールの畑を所有しています。また、ポンペイ遺跡内にて、ブドウ栽培・ワイン造りの研究や復活プロジェクトを、イタリア政府から公式に依頼されています。私たちは実際に、そのポンペイ遺跡内にあるマストロベラルディーノのブドウ畑を訪れました。

あのポンペイの遺跡の中に、ブドウ畑があるなんて!気付かない人が多いと思います。なぜなら、遺跡の壁で仕切られ、会社関係者しか畑の中に入ることができないようにしているから。古代ローマ時代のブドウ造りを再現する研究もしているので、当時のブドウ収穫後にワインを貯蔵する場所、ワイン造り時に休憩した場所、モザイクで装飾された当時の噴水も残されている畑もありました。

ポンペイの畑のブドウの木ブドウは、私たちより背の高いところで、実がなっていました。昔の栽培方法にならって、高めに仕立てています。私たちはその素晴らしいポンペイの畑を見学することができて、本当に貴重な経験だったと思います。


さてさて、先日開催したワイン会では、このワイナリー「マストロベラルディーノ」の映像を観ながら、まず最初に2種類の白ワインを比べてみましました。

ラクリマ・クリスティ デル ヴェズーヴィオ【1】[2002]「ラクリマ・クリスティ デル ヴェズーヴィオ」

「コーダ・ディ・ヴォルペ」というブドウを使用。そのブドウの写真を見て、皆さん「えー?!これがブドウ?」と驚かれた訳は・・・、ブドウの形がへんてこりんだから(笑)。キツネの尻尾の形に似ていることから、ラテン語で「キツネの尻尾」という意味の「コーダ・ディ・ヴォルペ」という品種名がつけられました。
ワインを試飲してみると、時間が経つにつれて優しい甘い香りのする、この白ブドウらしさがしっかりと出ているフルーティーなワイン。高貴な感じがするのは、「ローマ皇帝たちが愛飲したワイン」とも言われているからでしょうか?


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フィアーノ・ディ・アヴェリーノ【2】[2002]「フィアーノ・ディ・アヴェリーノ」

「フィアーノ」という南イタリアの最高級ブドウ品種100%を使用しています。品種名の語源は「アピアーノ=蜜蜂が集まるブドウ」。アピ=蜂です。
試飲してみると、ナッツのような風味を感じたり、時間が経つと「フィアーノ」特有のボリュームを感じたり。変化が面白い白ワインです。

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この畑や歴史を感じさせるひっそりとしたセラーなどとは対照的に、瓶詰め行程では最新の設備が整えられていて、ビール工場を思わせるようなラインでテンポ良く行われていました。

「古代からの伝統ブドウの持ち味を生かしてるワイン」を造ることをモットーにしているマストロベラルディーノ。今回のワイン会でもお客様と一緒に、南イタリアのブドウ品種を楽しみながら飲むことができました。

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